1愛が欲しい 投稿者:つづこんぱ  投稿日:2017年08月30日(水)21時26分06秒
完全創作。
説明も何もない
2投稿者:つづこんぱ  投稿日:2017年08月30日(水)21時42分23秒
「暗夜…」

自分の掌を見つめて彼女の名を呟く

俺が暗夜を気にする必要などない

だのに今でも彼女は何をしているのか考えてしまう

4年も遡れば大都会であったこの場所も今では廃墟のような街だ

今日は休日

休日はいつもこうだ

彼女の名前を呟き彼女のことを考える

忘れたくとも忘れられないとはきっとこういう気持ちなのだろうか

いや、忘れたいわけではないのだが…

「…気分転換でもするか」

折角の休みがいつもこんなくだらないことで終わってしまうのはもったいない

今日は久しぶりに街でも周回するか

といっても廃墟街に気分のいい場所なんてありもしないが
3投稿者:つづこんぱ  投稿日:2017年08月30日(水)22時09分42秒
「おい昌樹、久しぶりじゃねえか」

俺の名前を呼ぶ男の声がする

桐島聡太、俺の大学時代の同級生だ

「ああ、久しぶりだな」

まだ大学時代の人間がいた事にすこし驚いた

「お前まだここにいるのか?」

「ああ、街は廃墟と瓜二つと言えど、飯は食えるし仕事もあるからな」

「でも、外に出たほうが収入はいいぜ?」

「俺はここを離れたくないんだ…」

俺はこの街が好きというわけではない

でも暗夜が生きていたこの街は離れたくない

「…城川か?」

桐島が少し間を置いてから質問をしてきた

「そうだな…暗夜の生きた街は離れたくない」

「…まだ見つかってないんだろ?遺体」

「…俺の中ではまだ暗夜は死んでいない」

実際のところは死んでいる可能性の方が確実に上だ

それでも捨てきれない、暗夜への想いがある

彼女の生きた街を離れたくないというが、

俺は、再び彼女の愛が欲しいだけなのかもしれない

「…ここにいると、暗夜が帰ってくる気がするんだ」

「そうか…そうだよな、きっと帰ってくるよな」

帰ってこないさ、暗夜はきっと死んでいる
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